柏木昭男 カジノ界で最も有名な日本人ギャンブラー

柏木昭男 氏は、世界で最も有名な日本人ギャンブラー。バブル時代は不動産で成功、超ハイローラーでトランプ氏の経営するカジノでバカラ対決、そして最期は謎の暗殺・・・柏木昭男氏の壮絶な生き様を振り返ります。

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柏木昭男 世界で最も有名な日本人ギャンブラー

カジノ界隈では「Whale(鯨)」の呼び名で知られる、世界で最も有名な日本人ギャンブラー、柏木昭男氏。不動産投資家として一時期は巨万の富を得ていましたが、最期は日本刀で暗殺されるという、映画のような人生を送った人物でもあります。

ドナルド・トランプ氏の経営するカジノでバカラ大勝負をし、億単位の勝利と敗北をした過去も。謎多き伝説のギャンブラーとして、様々なオンカジ関連メディアでも取り上げられています。

この記事ではトランプ氏が最も恐れた日本人とも言われる、バカラに人生を賭けて数奇な運命を辿った男「柏木昭男」氏を紹介します。

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柏木昭男氏の来歴

柏木昭男(かしわぎあきお)は1937年に山梨県富士吉田市で、宮大工である父の下に生まれました。

中学卒業後は農業や富士山の強力(ごうりき)と呼ばれる、荷物を運搬する仕事に就いていました。そして1969年には不動産業・貸金業の「柏木商事」を設立しました。

そしてバブル絶頂期の1980年代、強引かつ暴力的な地上げなどで経営をしていたそうです。

同じころにカジノに通い始め、1990年1月にダーウィンのカジノで、バカラで約29億円を荒稼ぎしギャンブル界で伝説的な存在となりました。

ロバート・デ・ニーロが出演した映画「CASINO」に登場する日本人ギャンブラーの役は、柏木昭男氏をモデルとしたと言われています。

そして1992年1月3日、何者かに刺殺された状態で発見されました。

柏木氏の事業について

柏木昭男氏の評判は決して良くありませんでした。バブル期特有の強引な地上げで私道を塞ぐなどしたため、民事提訴されて敗訴したこともありました。

また事業も表向きには順風満帆でしたが、横山大観などの偽絵画を数十点掴まされるなど、不動産業では100億円を超える抵当権が設定され欠損が多くあったようです。

80年代後半のバブル期は銀行側の融資がずさんであったため、5億1000万円で売買された東京・永田町の土地を柏木商事が2年後の90年10月に購入時、日住金はこの土地購入に際し柏木商事に14億円を融資しました。

柏木氏が刺殺された後の評価額(最低落札価格)は約3億円。バブル崩壊により、多くの赤字を出したようです。

ドナルド・トランプ氏とのバカラ対決に勝利!

柏木昭男 トランププラザ

1990年2月、マイク・タイソンとジェームズ・ダグラスのヘビー級タイトルマッチが東京ドームで行われた際に、ドナルド・トランプ氏が来日し対戦前夜にタイソンの部屋を訪問して柏木氏と面会しました。

当時のトランプ氏は不動産王で、「トランプ・プラザ」と呼ばれるカジノを経営していました。しかし1990年当時、不動産業は不調でカジノ運営も芳しくありませんでした。

そこで1990年1月にダーウィンのカジノで大勝負を行った柏木昭男氏に目を付け、バカラゲームでの勝負を持ち掛けます。

メディアがこぞって取材を行い、バカラ勝負は2日間で10時間行われました。

結果は柏木氏の600万ドルの勝利でした。これにより「トランプ・プラザ」は極端な財政難に陥りました。

トランプ氏との再戦時に敗北…

柏木昭男 トランプ
出展:NHK

1990年5月、トランプ氏はその勝負の僅か3か月後に再戦を持ち掛けます。粘り強いのは昔からなのですね。

この時トランプ氏は著名な数学者から「カジノ側が勝つにはできるだけ長く勝負を続けること」というアドバイスをもらっていました。

柏木氏は1,200万ドルのチップを2倍にするか全て失うまで勝負する、という条件で対決に臨みました。

柏木氏は最高で925万ドル勝利した状態になりましたが、その後はカジノ側が盛り返し1,000万ドルの負けに達しました。

勝負をはじめて6日後のことです。

トランプ氏は「1,000万ドルに達したから終わりにしないか?」と告げ、柏木氏は了承します。

そこで勝利を収めたトランプ氏は「ミスターカシワギはじつにギャンブルのプロだ。私は敬意を払います」と告げました。

高額ベットをするハイローラーの名前を公表するのはカジノで禁忌とされています。

柏木昭男氏は公に名前が出ることを極端に嫌っていたため、「トランプ氏は勝ち逃げするためにわざと公表した」とマスコミに報じられました。

壮絶な最期を遂げた柏木昭男氏

1992年1月3日、柏木昭男氏は山梨県の自宅にて首や胸など十数カ所を刺された状態で発見されました。

その日、家族はイチゴ狩りに出かけ、風邪気味だった柏木氏は1人残りました。

家族が21時半ころに帰宅すると、20畳の広さの台所が血の海となり、柏木氏が倒れていたそうです。

日本刀のような長い刃物で首や胸など十数カ所をメッタ刺し。居間で襲われて台所へ逃れ仰向けに倒れて失血死していたとされています。

この事件は犯人が見つからず、2007年1月に時効となりました。

死亡した時点でバカラに起因する借金の総額は900万ドルに達していたと言われており、見せしめのための殺人の可能性が高いとも言われています

ネットでは柏木昭男本人ではない顔写真が引っかかる?

柏木昭男 カジノ

1995年にアメリカ合衆国で放映された映画「CASINO」では、柏木昭男氏のモデルの人物として日本人ギャンブラー「K・K・イチカワ」が登場します。

映画の役と混同されたのか、ネットで書かれた柏木昭男氏についての記事の写真が、軒並み俳優の市川勇氏にされています。

俳優なので見栄えが良いため、当たり前のように現在も柏木昭男氏として写真が使われていますが...実際の柏木昭男氏は市川勇氏とは似ても似つかない、面長の顔です。

[最終更新日 ]