5カードポーカーのルールを徹底解説。手札5枚で役を作り、不要なカードを交換(ドロー)して役を強化。基本ルールから役の強さ、ゲームの流れまで初心者でも分かりやすく解説します。
5カードポーカーのルールを徹底解説。手札5枚で役を作り、不要なカードを交換(ドロー)して役を強化。基本ルールから役の強さ、ゲームの流れまで初心者でも分かりやすく解説します。
トランプのゲーム、ポーカーは誰でも一度はやったことがあるでしょう。特に日本でお馴染みのポーカーゲームと言えば、5カードポーカーです。
他のポーカーゲームと比べるとルールがシンプルで、初心者でもすぐに覚えられるでしょう。「5カードドロー」とも呼ばれるこのゲームは、ポーカーの基本を学ぶのに最適なゲームです。
ポーカーには様々な種類がありますが、5カードポーカーはスキルよりも、運が大きくものを言うポーカーゲームです。
5カードポーカーでは、各プレイヤーに5枚の手札が配られるのみでテキサスホールデムやオマハポーカーのように共通カードはありません。
配られた5枚のカードから作りたい役に不要なカードを捨て、代わりに新しいカードを引きます(ドロー)。その5枚の中でできた役を他のプレイヤーと競うというものです。
カードをドローできるのは一回のみで、何が出るかは運次第です。ポーカーの役さえ分かっていればすぐに楽しめるので、ポーカー初心者におすすめです。
それでは5カードポーカーの流れを説明します。
5カードポーカーを始める前に、アンティまたはブラインドと呼ばれる賭け金を支払います。
アンティは全員が一定額を支払うもので、ブラインドは特定のプレイヤー(通常はディーラーの左隣の2人)が強制的に賭ける手数料のようなものです。
これらの賭け金はゲームの開始時にポット(賞金)を作るために必要となります。アンティやブラインドの額は参加するテーブルにより異なります。
ディーラーは各プレイヤーに5枚ずつカードを裏向きに配ります。時計回りに一人ずつ配っていき、全員に5枚のカードが行き渡ったらカード配布は完了です。
この最初に配られた5枚のカードが、そのプレイヤーの基本の手札となります。この時点では他のプレイヤーの手札を見ることはできません。
5カードポーカーではカードが配られた後とドロー(カード交換)の後、合計2回のベッティングラウンドがあります。
最初のベッティングラウンドは、カードが配られた直後に行われます。
各プレイヤーは自分の手札の強さや他のプレイヤーの動向を考慮しながら、ベット、レイズ、コール、フォールドなどのアクションを選択します。
最初のベッティングラウンドが終わると、プレイヤーは手札の交換「ドロー」を行うことができます。
各プレイヤーは自分の手札の中で不要なカードを任意の枚数を捨て、その枚数と同じ枚数の新しいカードを山札から引きます。このドローにより手札の役を強化することを目指します。既に役が揃っていて、捨てるカードが無い場合はドローしなくても構いません。
ドローが終わると、2回目のベッティングラウンドが開始されます。強い役ができていればレイズしたり、全く勝ち目がなさそうならフォールドしたり、ドロー後の自分の手札を見てアクションします。
2回目のベッティングラウンドが終わると、残っているプレイヤーは手札を公開します。これを「ショーダウン」と呼びます。
役が最も強い役を作ったプレイヤーが、ポット(賭け金)を獲得します。
ショーダウンでは役の強さによって勝敗が決まります。役の強さについては後述しますが、ワンペアよりもツーペア、ツーペアよりもスリーカードといった形で強さが決まっています。同じ役の場合は、カードの数字の強さで勝敗を決めます。
5カードポーカーには以下の役があります(強い順)。
役名 | 内容 |
---|---|
ロイヤルストレートフラッシュ | 同じスート(スペード、ハート、ダイヤ、クラブ)の10、J、Q、K、Aの5枚の組み合わせ |
ストレートフラッシュ | 同じスートで数字が連続する5枚のカード |
フォーカード | 同じ数字のカード4枚と、残りの1枚(キッカー)の組み合わせ |
フルハウス | 同じ数字のカード3枚(スリーカード)と、別の同じ数字のカード2枚(ワンペア)の組み合わせ |
フラッシュ | 同じスートの5枚のカード |
ストレート | 異なるスートで数字が連続する5枚のカード |
スリーカード | 同じ数字のカード3枚と、残りの異なる数字のカード2枚の組み合わせ |
ツーペア | 同じ数字のカード2枚の組み合わせが2組と、残りの異なる数字のカード1枚の組み合わせ |
ワンペア | 同じ数字のカード2枚と、残りの異なる数字のカード3枚の組み合わせ |
ハイカード | 上記のどの役にも当てはまらない場合 |
次に5カードポーカーのベッティンクについて説明します。
5カードポーカーのベッティングには以下のアクションがあります。
ベット:最初に賭ける
レイズ:既に出されたベット額を上乗せする
コール:既に出されたベット額と同額を賭ける
フォールド:ゲームから降りる
チェック:誰もベットしていない場合に賭けずにパスする
これらのアクションを駆使して相手との駆け引きを行います。ベッティングはポーカーの重要な要素の一つであり、戦略次第で勝敗を大きく左右します。
1回目のラウンドでは強い手札を持っている場合は積極的にベットやレイズを行い、ポットを大きくすることを狙います。しかし弱い手札の場合は、チェックやフォールドを選択して無駄な損失を避けるようにしましょう。
ドロー後ではドローによって役が強化されたか、あるいは相手のベット額などを見て戦略を立てます。
5カードポーカーのベッティングルールには、ポットリミット、ノーリミット、固定リミットがあります。これはテーブルによってどのリミット採用しているのかがあらかじめ決まっています。
ポットリミットはその時点のポットの総額+コール額までしかベットやレイズができないルールです。例えばポットに10ドルあって、前のプレイヤーが2ドルをベットしている場合、最大で12ドルまでしかベットまたはレイズできません。
ノーリミットは上限がなく、持ち金全てを賭けることもできます。
固定リミットは各ベッティングラウンドでベット額の上限があらかじめ設定されているルールです。
自分のスキルと手持ちのチップ量を考慮して適切なものを選ぶようにしましょう。
最初にも述べましたが、5カードポーカーはスキルや頭脳の明晰さよりも運が勝敗をおおきく左右するゲームです。よって戦略が立てにくく、プロのポーカープレイヤーなどはあまり好んでプレイしないようですが、逆に初心者でも勝ちやすいゲームであると言えます。
ポーカーではどのゲームでも対戦相手のアクションをよく見る事が大切ですが、5カードポーカーはこれが唯一と言っても良いくらいの判断材料なので、しっかり見ておきましょう。
まず最初のラウンドでおおきくレイズしたりしているプレイヤーは、良いハンドを持っている可能性が高いです。そして何枚のカードをドローしているかでも、ハンドの良し悪しをある程度判断できます。
5カードポーカーでは他のプレイヤーのハンドを判断する材料があまりないので、時にはブラフも使えるでしょう。
ブラフはポーカーにおける高度なテクニックの一つです。弱い手札にもかかわらず強い手札を持っているかのように見せかけることで、相手をフォールドさせてポットの獲得を目指します。
ただしブラフはリスクも伴うため、状況をよく見極めて使用する必要があります。ブラフが成功すれば大きな利益を得られますが、失敗すれば大きな損失につながりますので慎重にタイミングを見て行いましょう。
5カードポーカーは大きく分けて、キャッシュゲームとトーナメントという2つの形式でプレイできます。海外で行われるWSOPのような大きなポーカートーナメントでは、5カードポーカーのトーナメントも行われています。
それぞれに異なる特徴と戦略があるので、自分のプレイスタイルや好みに合わせて選べます。ここではそれぞれの違いを詳しく解説します。
キャッシュゲームでは持ち込んだ現金をチップに交換し、そのチップは現金と同等の価値を持ちます。
つまり1ドルのチップは1ドルの価値を持ち、ゲーム中に獲得したチップはいつでも現金に換金できます。チップの価値は固定されており、ゲームの進行によって変動することはありません。
一方でトーナメントの場合は、参加費を支払うことで一定量のチップが与えられます。
このチップはトーナメント内でのみ有効であり、現金との交換はできません。トーナメントが進むにつれてブラインド(強制的に支払う掛け金)が上昇していくため、チップの相対的な価値は変動します。
序盤は多くのチップを持っていたとしても、終盤では少なくなっている可能性があります。
キャッシュゲームはプレイヤーが自由にゲームに参加したり、退出したりできます。好きな時に始めて好きな時に終われるのが特徴です。
目標金額に達したらゲームを終えたり、調子が悪いと感じたら途中で降りたりするなど、柔軟なプレイスタイルが可能です。
トーナメントは参加者が全員チップを失うか、上位の入賞者が決まるまで続きます。一度参加したら途中で自由に抜けることはできません。上位入賞を目指して、戦略的にプレイしていく必要があります。
キャッシュゲームでは、ゲーム中に獲得したチップがそのまま利益となります。勝ったポットの金額がそのまま自分の利益になるため、短時間で利益を出すことも可能です。
トーナメントの場合はプレイヤーの参加費を原資に、上位入賞者に対して賞金が分配されます。
優勝者には最も高額な賞金が与えられ、順位が下がるにつれて賞金額も少なくなります。参加者全員が賞金を獲得できるわけではなく、上位に入賞しなければ利益を得ることはできません。
キャッシュゲームでは通常、スモールブラインドとビッグブラインドという2種類のブラインドが固定されています。ゲーム中にブラインドの額が変動することはありません。
トーナメントではゲームの進行に合わせてブラインドの額が段階的に上昇していきます。また終盤になるとアンティという、参加者全員が支払う賭け金が追加されることもあります。
H3:プレイスタイルの違い
キャッシュゲームではチップの価値が固定されているため、リスク管理を重視した長期的な視点でのプレイが重要になります。勝ち負けを繰り返しながら、期待値がプラスになるよう戦略を立てます。
トーナメントではチップの価値が変動し、上位入賞を目指す必要があるため、よりアグレッシブなプレイが求められる場面が多くなります。チップがなくなると敗退し賞金は得られないので、キャッシュゲームよりもシビアな戦略が問われます。
5カードポーカー、特に最も一般的な5カードドローではドローは1回のみです。
最初に配られた5枚のカードを確認後、不要なカードを任意の枚数(0枚から5枚全て)捨てて山札から同数の新しいカードと交換します。
ドローの回数はゲームの種類によって異なる場合もありますが、特に明記がない限り5カードポーカーでは1回と覚えておきましょう。
ショーダウンで複数のプレイヤーが同じ役だった場合、役を構成するカードのランク(数字の強さ)で勝敗が決まります。
例えば同じワンペアの場合、ペアを構成する数字が大きい方が勝ちとなります。AのペアはKのペアに勝ちます。
ペアの数字も同じ場合は、残りの3枚のカード(キッカー)の中で最も強いカードを比較します。
キッカーも同じ場合は次に強いキッカー、それでも決着がつかない場合はポットを分け合います。
アンティとブラインドは、ゲーム開始前にプレイヤーが支払う賭け金です。
アンティは参加者全員が同額を支払います。一方でブラインドはディーラーの左隣2人のプレイヤーが強制的に賭けます。
一般的なオンラインカジノではプレイヤー同士が対戦することはできません。オンラインポーカーであれば5カードポーカーでプレイヤー同士が対戦できます。
5カードポーカーは各プレイヤーに5枚のカードが配られ、手札の役の強さを競うゲームです。
最大の特徴は「ドロー」と呼ばれるカード交換で、不要なカードを捨てて山札から新しいカードを引くことで役の強化を図ります。このドローが戦略の鍵となり、確率計算や相手の出方を読む駆け引きが生まれます。
ルールは比較的シンプルで初心者でも覚えやすく、ドローの判断やベッティングなど熟練者も楽しめる奥深さがあります。
短時間で勝負が決まることも多く、気軽に楽しめるのが魅力です。オンラインポーカーで世界中のプレイヤーと対戦できます。対戦を重ねてスキルを高め、トーナメントの参戦を目指してみてはいかがでしょうか。
[最終更新日 ]